決められない社員達
会社に新入りとして入ると、周りの社員達が不思議な行動を起こして来る。
「これはどうしたらいいですか?」
「これ、どのくらい必要ですか?」
「これでいいですか?」
通常、この手の質問は新入りである私がするはずのもの。
なのに経験者であるその会社に何年も居続けてきた社員が、新入りの私にこういう事を聞いてくるのである。
「これはいつまでに必要ですか?どのくらい用意すればいいですか?」
こんな事を聞いてきた社員は、この業務を私に引き継いだ社員。
要するに、いつまでに必要なのかも、どのくらい用意するのかも、知ってるはずの経験者なのである。
ずっとその業務を任されてやって来ていたクセに、事の分からない新入りの私に全てを指示してもらおうと構えているのだ。
この手の不思議な行動を取る社員というのは、どこの企業にもいる。
これ、いわゆる普通の社員である。
特殊な環境を管理職が作ってしまうと、社員達はこういう奇妙な行動を取るようになるのだ。