原因論・目的論
職場でネガティブな事柄が起こった時、職場の社員達はどういう行動を取っているだろうか。
その社員の行動を見れば、『原因論』に基づく行動を取っているのか、『目的論』に基づく考え方の持ち主なのかが一目瞭然である。
そして、『目的論』を持つ者は極度に少なく、ほっとんどの者が『原因論』信仰の熱心な信者である。
自社の社員達には『目的』などないのです。
唯一、『目的』があるとしたら、「原因追及」「犯人探し」という『原因論』を目的としてしまった履き違えた『目的』を持っていらっしゃるようで。
後ろを見ている『原因論』と先を見ている『目的論』
手っ取り早く言っちゃうとこういうもの。
- 『原因論』⇒後ろ向きに過去を見る
- 『目的論』⇒前向きに先を見る
スポットを当てる対象にも違いが明確に現れる。
- 『原因論』⇒自分以外の誰か
- 『目的論』⇒自分
そして、決定的に違うのが、その理論に対しての結論の出方。
- 『原因論』⇒もうどうにもならないものを論ずる
- 『目的論』⇒どうにかする事を論ずる
結論が出るはずの無い事を毎回やっている人がいるのである。
職場という場所には、そういう人がたっくさんいるのである。
後ろを向いて犯人探し
『原因論』に基づく行為を取る者が、どういう性質なのかというと。
ちょっとの事で、すぐに追い詰められる。
成長していない経験値の低い者に見られる現象である。
後ろを向いて「自分じゃない…」という呪文を唱え、「あいつだ」と誰かさんを指さす。
これが、『原因論』で動く人間の物事の解決方法なのである。
小さい時から、これ一本やりで生きてきた、いつものワンパターンな手口である。
物事は一切解決していないにも関わらず、自分の中では解決済みのようなのである。
「自分ではない」を念頭に置き生きている彼らには、「自分」そのものがないようにも見えます。
今日も誰かさんを探すのに精進してください。
仕事はあなたが居なくても解決しますから。
おきばりやす…。