職場でよく見る印象操作「自分で作った状況に自分が貶められる」

職場でよくやる印象操作

職場で誰しもが無意識のうちに『印象操作』を働いている。

自分を有能に見せたいから、誰かを無能だと周りの人に思わせようという物の言い方をする。

 

仕事が間に合わないというような状況でこう言う。

「私がやれば良かったですね~」

こう言えば、自分は仕事が早いと相手に印象付ける事が出来る。

「あいつ、もうちょっとしっかりしてくれよ」なんて言えば、自分はしっかりしているという風に思ってもらえると思って言ってるのである。

 

こういう心理状態は『バイアス』が働いている証拠。

自分を『内バイアス』に設定し、近くにいる他者を『外バイアス』に設定するのが、お決まりパターンの常套手段。

いつでもどんな時でも、自分は優秀であり有能であるという仮説を唱える。

いつでもどんな時でも、他者は出来損ないであり無能であるという仮説を述べる。

それらは全て仮説であり空説である。

自分がそうしたいから、勝手にそうしようとしているだけであって、現実そうではないという事ですな。

自分はいつも内集団バイアスなんです

バイアスが強い人間というのは、いかなる状況下でもバイアスを働かせ、その状況の中で『内集団バイアス』と『外集団バイアス』を設定してから発言する。

 

上司と話をしている社員は、上司に対して内集団バイアスを働かせて物を言う。

上司と内集団バイアスになる事で、物言いに変化が現れる。

上から目線の物言いに変わるのだ。

 

他部署からクレームが来ると、その他部署の社員に内集団バイアスを働かせ、自分の部署の社員を詰り始める。

自分が不利になると感じると、すかさず身を翻して他所の部署の社員に賛同するような振る舞いを始める。

 

男性社員からネガティブな事を言われた女性社員なんかは、自分はあいつらと違うとばかりに他の女性社員を『外集団』と決めつけ、男性というバイアスを働かせた男に対して内集団バイアスを抱く。

 

バイアス意識が強い人間というのは、いつも人をグループ分けしている。

そのグループ分けは自分にとって都合のが良いグループを、その都度括って作り上げる。

あっちいったり、こっち行ったり、結局お前の居場所ってどこ?状態。

安定しない奴らである。

外集団は内集団よりも劣るのです

今の職場はグループ企業の枝分かれした事業所の一番末端に配置された会社である。

同県内にある隣の事業所の管轄内という、正真正銘の末端会社。

隣の事業所の社員達は、この会社も自分たちが管理しないといけないという意識が強いらしく、とにかく口出しがスゴイ。

隣の事業所からやって来た社員が、自分勝手にスピリッツを事務所中に撒き散らし、やりっ放しで自分の事業所に帰っていく。

 

そんな感覚が災いしたのか、隣の事業所の社員達は自分たちの事業所でロスを多発させた。

しかも、末端会社を管理しているという意識が強すぎるせいで、おかしな口出しや業務計画を捏ね回すという余計な事までやりまくっていた。

パソコンや紙面の上で計画を捏ね繰り回すのは簡単な事だろう。

しかし、これが現実物を製造する現場というのはそうはいかない。

業務で混乱や遅延を起こす原因となり、この末端会社でも当然のようにロスが起きている分けである。

 

隣の事業所の社員はこういう事をよく言う。

「あいつら、ホンット何も分かってないんだよ」

「いちいちこっちが見てなきゃいけないんだよな」

こんな事を言ってはいるのだが、こっちの会社の社員から言わせると、

「何したいのか分からない」

「あっちの人達が、する必要もない事をしてしまう」

「混乱するから、止めてほしい」

結局のところ、隣の事業所の社員達は、こちらの会社を見張ったり捏ね回したりする事ばかりに注力してしまい、自分たちの事業所の管理監督が希薄となり、こちらの会社は余計な真似ばかりされて双方共にロスを出しているという始末。

 

隣の事業所の社員の意識。

「あいつらはダメなんだ」

こちらの会社の社員達はとにかくダメだという意識が強くて強くて。

こういう意識が強すぎるがあまりに、こっちの会社にばかり意識を向けガン見で監視しようとしていたわけである。

自分達がいる組織は、優秀な『内集団』

隣の組織は、出来損ないの『外集団』

そして現実としては、優秀な内集団は要らん事ばかりする出来損ないという事だけが決定的となる。

外集団が内集団ぶる事で印象操作されてしまっている

どうしてこっちの会社が隣の事業所の社員に見張られ続け捏ね回されてしまうのか。

「隣の事業所が余計な真似ばかりする」と迷惑がっている社員が、何を隠そうこういう状況を作り出した犯人である。

当の本人は、そういう事に全く気が付いていないようだが…。

 

この会社の管理職は、自分が管理をしっかりしているという風に見せかけたいのか、社員の個人名を出し否定的に隣の事業所の管理職に報告する。

自分が管理する社員を否定的に表現するというのは、冷静に見ればそいつの管理不行き届きに他ならない。

しかし『自分は優秀』だと自分で自分に暗示をかけてしまうような、エリート気取りというのはそれが分からない。

「あいつら分かってないんだよね~」とエリート気取りのポーズで言うと、自分以外の社員をバカだと言っている賢い人に見えると思い込んでいるのだ。

しかし、それを聞かされた人間はそうは受け止めない。

『こいつに管理なんか任せても、何も出来ない』

『しかも、自分が出来てない事を得意気に言って来てるし』

『こいつが何も出来てない以上、他の社員も出来るわけがない』

そう、会社の社員が丸ごと出来損ないという判断をされるのだ。

『バカな平社員とバカな管理職で構成された丸ごとバカな組織』

自分達でこういう風に認識持たせちゃったわけ。

 

そしてそういう行為を無意識のうちにやりまくっているのは管理職だけではない。

社員達がとにかく同じような事をやりまくっているわけよ。

女性社員が隣の事業所に研修に行けば、これまた自分を良く見せようという意識が働いて、こんな事を言い始める。

「あの人がもう少ししっかりしてくれればいいんだけど~」なんて、一緒に仕事をしている別の女性社員の事を得意気な顔でバカにし始める。

女というのは自分を女として優秀に見せようという意識が強いため、他の女の事はとにかく良いようには表現しない。

男性社員の前で他の女を能無しに仕立て上げ、女性社員の前では他の女より自分が上であると印象付ける事に必死になる。

別の女性社員が隣の事業所に行けば、結局同じ行為を働いてしまい、結果としてこの組織の女性社員は全員能無し全滅状態という印象付けになってしまうというわけ。

『女性社員が能無しばかり』

こう女性社員が自ら他人に刷り込んでしまったわけ。

 

隣の事業所から社員が来ると、ロスを出したばかりという状況下にある社員がこう言い始める。

「あいつがもっとちゃんとしてくれれば…」

「あいつ何をやらせてもダメなんだよ」

自分の管理不行き届きを咎められたくない一心で、とにかく誰かのせいだと聞こえるように言い始める。

結果として、出来の悪い社員の存在を決定付けてしまう。

『失敗ばっかりする奴ら』

隣の事業所の社員は、そう思い込み帰っていく。

 

内集団意識を持った集団の中で、自分が外集団という立ち位置に居るという認識が出来ない。

完全なる外集団の中に少数で入って行ったなら、自分はその集団から見て外集団であるという事。

外集団の人間が自分の集団に入ってきた時は、バカにされるようなネタを手土産に渡すなんてバカの所業。

そして、外集団というのは内集団意識を持った人間から見ると『劣』であるという事。

要は、他所の事業所の社員の前では取り繕えよって事。

自分で自分達の事をバカしてる奴ほどバカに見える人間っていないだろ。

 

隣の事業所からこの会社の社員がバカだと思われている原因は、この事業所の社員達がそう自分で一生懸命言って回っているから。

管理職は、もう一人の管理職を能力が低いと言い始める。

さらには、社員の事も理解能力が低いという風に言ってしまう。

社員が隣の社員の事を、出来損ないだと言い始める。

その隣の社員は、やはりその社員をバカだと罵る。

お互いにお互いの事を低能だと印象付けたから、この組織にいる人間は一人残らずバカという事になっただけ。

ただでさえ外集団というのは劣るとみられるのに、それを自分達で決定づけてどうする?

バカはもっとバカになる羽目になる

「この会社の社員はバカだから」

「こっちの社員はは何分かっていない奴ばかり」

こんな事を露骨に言われるようになってくる。

 

そういう状況は自分達で作った賜物。

なのに、その犯人であるこの会社の社員達は、あり得ない行動に出始める。

『他の奴らはバカだけど、自分は違う』が始まるのである。

どういう行動に出るのかというと…

余計に自社の社員の事を詰り始めるのである。

隣の奴はバカだと言い始めるのである。

自分だけは違うと言いたいがためだけに。

ロクでもない行為に拍車がかかってしまい、事態は余計に酷くなるばかり。

ただのバカが、もんのすごいバカに成り下がる。

もんのすごいバカに成り下がると、後はそのまま成り下がり続ける運命になるようで…。

支店から営業所に異動になった営業マンの末路

支店と営業所の違いって知ってます?

ある程度の売上げを上げられるようになると営業所から支店に格上げになるの。

その売り上げを維持存続できるだろうというお墨付きの元、支店を名乗れるようになるのである。

営業所はイマイチ営業能力がなく、支店はそれなりに営業力があるという事。

まぁ、それぞれの地域事情や人口差なんかも関係してくるので、そう言い切れるわけではないんだけど。

 

そんな隣県の支店から営業所に異動して来た営業マンがいた。

この営業マンがいた隣県の支店では、この営業所はポンコツの集まりとバカにする対象。

実際、左遷降格されたような営業マンが集まっていた。

そしてこの営業マンも、それに見事に各当する人物。

こちらの営業でも前々から有名な隣の支店のポンコツだったのだ。

 

そんなポンコツ営業マンは、異動初日ポンコツ営業所のポンコツたちに避けられていた。

ポンコツだから避けられていたというより、この企業では他所から異動して来た社員を無視るのが習わし。

数日間に渡り、無視されたり邪気にされたりと散々な様子。

周りの社員がポンコツと呼ばれていた人たちだからね、ポンコツのレッテル貼られたような社員と仲良くすると、ポンコツ仲間扱いされる恐れがあるんだろ。

 

喫煙室に行くと、そのポンコツ営業マンが元いた支店の社員と携帯で話していた。

話している内容はというと、ポンコツ営業所の社員の嫌味。

出来損ないが周りの社員を出来損ないだと、笑いながら揶揄っているのである。

彼は自分が元いた支店と仲間意識を持って話しているつもり…。

しかし電話の相手である支店勤務の社員の意識はそうじゃない。

低レベルな営業所のお仲間さんになった営業マンも含めてバカにしようと、そのバカを唆して色々聞き出しているのである。

色々と聞き出す理由は、バカにして揶揄るためである。

 

このポンコツ営業マンが、周りの社員を揶揄すると、それは支店に広まる。

そして、その支店の別の社員が、営業所の別の営業マンに電話をかけ、これまた唆して色々聞き出し始める。

色々聞き出した話は、支店で営業所をバカにするネタとして使われるわけよ。

ポンコツがポンコツを小馬鹿にしてる。

こういう事をさせると、超面白いわけ。

こっちのバカにそっちのバカをバカにさせて、今度はそっちのバカにこっちのバカをバカにさせる。

こっちのバカもそっちのバカも、必死になるのよバカにする事に。

そういうさま見て面白がるわけ、バカ同士の争いを高みの見物してるわけよ。

 

バイアスが働く時、人ってのは自分を優位に立たせようと内集団だと思い込む。

でも、理解していないといけないのは、相手が自分をどっち集団として扱っているのかって事。

大抵の場合、お前はこっちじゃなくってそっちなんだよ。

自分がいる組織が自分の所属する集団

自分がいる集団をバカにすると、自分も含めてその組織がバカにされる。

自分が所属している集団を必死にバカにしているおバカさんが多いようだ。

バカにされるから、バカにされまいとして隣の人をバカにする。

バカにされるのは、自分がバカのレッテルを貼り付けた集団に、自分が所属しているからなんだよ。

それが分かんないから、お前はバカにされてんだよ。

お前に所属されてるから、組織丸ごとバカにされるんだよ。

 

 

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