インスタ映えたい男のプライド

インスタ映えの裏側を垣間見る

インスタ映えスポットと呼ばれる絶景を売りにした観光地や秘境がある。

そんなところに行き『男のプライド』とやらを垣間見てしまう。

 

『インスタ映える』

これはある意味自慢気な要素が含まれているのだが、実際の現場で男という生き物は劣等感に包まれているのである。

現実には「冴えない俺の発信するインスタ映え」なのである。

スマホ男 VS 一眼レフ女

スマホ撮影でインスタアップが流行っている裏では、カメラ女子も同時進行で流行している。

絶景スポットに行くと、この両方の生物がいるのである。

『スマホで撮影する男』VS『三脚に一眼レフで撮影する女』

VS(バーサス)と表記したが、闘争心を剥き出すのはスマホ男の方だけである。

一眼レフ女にとってスマホ男は撮影に邪魔な物にしか思っていないようで眼中にない様子。

 

一眼レフ女を気にしてチラチラ見るスマホ男。

スマホ男を避けるように被写体を覗き込む一眼レフ女。

スマホ男というのは、一眼レフ女に嫉妬の念が凄い。

男のクセにスマホという生き物は「女のクセに一眼レフ」という物の見方をするようである。

スマホ男は一眼レフ男は、なぜか気にしていない。

いわゆる『漢(おとこ)のプライド』というやつである。

 

ちなみにコンデジを持つ男というのは、一眼レフ女に対して嫉妬心はないもよう。

一眼レフに興味があるらしく、相手が男だろうが女だろうが背後から嬉しそうにそっと寄って行くようである。

コンデジ男の取る行動は素直なため、見てて少しかわいい。

スマホ男の舌打ち

インスタスポットで有名になった滝を見に行った時、スマホで撮影している男が一眼レフ女に嫉妬の念を持っている事に気付かされた。

帰り際一眼レフ女のいる場所を通りざまに、睨みつけながら「チッ‼」と舌打ちしたのである。

そして、その「チッ‼」は、普通のチッではなく唾を吐きかけるかのようなチッ‼であった。

 

その唾を吐きつけるような「チッ‼」を見た時、

根拠の無い男のプライドに情けなさを感じた。

カッコつけ男子ほど、一眼レフ女への嫉妬は凄い。

そして、そんなカッコつけ男子ほど、見た目は全くカッコよくはない。

 

インスタスポットと称され始めた秘境の滝を見に行った際、有名になり過ぎていたため滝の下に下りる事が出来なかった。

私は階段の途中に立ち滝を見るしかなかった。

その階段の下に一眼レフを持った男女2人がいたのである。

この2人の一眼レフコンビは、ここで初めて出会った2人。

会話が全部聞こえて来たため、彼らは別々の県民である。

 

スマホ撮影者でごった返す滝。

望遠の利かないスマホ撮影者が至近距離にわんさかいる。

一番滝から離れた足場もロクに無いような隅っこで、一眼レフ2名が人が捌けるのをジッと待っていた。

 

滝は太陽が傾くと陰が出来てしまうため、撮影できる時間はたった1時間と限られている。

周りを山に取り囲まれているため、正午のたった1時間だけが勝負なのである。

 

撮影タイムになってもスマホ軍団は捌けてくれない。

一眼レフ2人も、もう諦めた様子でカメラの話題で盛り上がっていた。

そんな中、新たなる生物『ミラーレス女』がやって来て、一眼レフ男に話しかけ始めた。

そんなミラーレス女を一眼レフ男は完全に無視した。

聞こえないふりをしたのだ。

ちょっとウケた。

 

ミラーレス女というファッショナブルにカメラを持つ女というのは独特のいで立ちだ。

ヒラヒラでスケスケのスカートに、ハイヒールを履きバカンス感のあるツバの広いお帽子をかぶっていた。

『危険』とまで忠告のある滝にこの井出達では…無視されるのもしょうがないかも。

トレッキングシューズを履いている一眼レフ男と長靴を履いた一眼レフ女。

その横には無視されて佇むヒラヒラしたミラーレス女。

 

よく見ると、ミラーレス女の三脚が異様にちゃちい。

30㎝くらいしかない異様に足の細い三脚を持っている。

足場の悪いここで、それ⁉

ミラーレス女…ちょっとウケるんだが。

 

撮影できる時間が1時間だけ…。

一眼レフ男は、自宅が遠いからと先に諦めて帰って行った。

「もう少し頑張ってみる」と一眼レフ女はその場に残った。

 

撮影できる時間が過ぎ始めると、スマホを持った人たちも帰り初めた。

その時だ。

スマホ男が一眼レフ女を睨みつけ「チッ‼」と舌打ちしたのである。

その眼差しは嫉妬に満ちており、自分が勝手に抱いた劣等感を払拭しようとしているかのようにしか見えなかった。

 

これらの一連の行為を私は階段の上からとくと見せていただいたのである。

その後もインスタスポットで『漢のプライド』は見られた

その後も『スマホ男 VS 一眼レフ女』を観光地で度々見かける事となる。

 

正月、初日の出を見に行った。

ベンチに座ってスマホを構えるカップルがいた。

そこに一眼レフ女が登場し、三脚を立て始めた。

すると、カップルの男の方が一眼レフ女をチロチロチロチロ気にし始めた。

そんなにチロチロ見るくらいなら、ガン見すればいいのに…。

なんて思ってたらその男は自分がかまえていたスマホを隠した。

 

日が昇ると、スマホをサッと取り出し連写すると、いきなり立ち上がり彼女の手を無理矢理引っ張り帰って行ってしまった。

『気にし過ぎ…』

なぜそんなに意識しているのか、見てて分け分かんない男がいるのである。

 

別の観光地ではベンチに座って煙草を吸う私の真ん前に三脚を立てセットしたスマホで動画を撮影し始めたオッサンがいた。

『こいつ、どういうつもりや…』

なんて思ってたら、あの生物がまた現れた。

一眼レフ女である。

 

動画撮影に夢中になっているオッサンの付き出した尻を見せつけられていた私。

一眼レフ女の存在に気付いたオッサンは、慌ててセットしたスマホを畳み逃げるようにその場から消えた。

一眼レフ女が救世主に見えた。

 

スマホ男と一眼レフ女。

この2種の生物が揃うと、スマホ男は面白い行動を取る。

一度、気にして観察してみるといい。

一眼レフ女に対して、スマホ男は異常なまでに反応するから。

そんなスマホ男の行動に『やっぱ漢のプライドってのは謎だな』ってのが私の感想。

観察日記

スマホ男 VS 一眼レフ女

スマホ男が過剰反応を起こす。

一眼レフ女にスマホ男が攻撃心を抱く。

最悪の場合、威嚇行動に出る事もある。

 

一眼レフ男 VS 一眼レフ女

何となく互いを気にしており、秩序正しく接している。

カメラの事で話題は尽きない。

 

一眼レフ VS ミラーレス女

スポットに対してTPOがおかしいので、一眼レフは関わりたくなさそう。

ミラーレスは仲間意識が強いため、グイグイ接して行こうとする。

微っ妙~にジャンルが違う種であるようだ。

 

一眼レフ若者 VS 一眼レフ老人

老人の撮影マナーの悪さに、若者が茫然。

進入禁止の網をもぐり中に入ってしまう老人たちを、若者たちが絶句した様子でガン見。

撮影スポットに路駐した車は、足腰の弱い老人たちの車。

 

スマホ VS 一眼レフ

望遠のないスマホが前方を陣取る。

望遠レンズを装着した一眼レフは、スマホが捌けるのを後方で静かに待ち続ける。

ギャーギャーキャーキャー大人気ないスマホ撮影者。

静かで大人しい一眼レフ撮影者。

 

コンデジ VS 一眼レフ

一眼レフカメラに興味津々のコンデジ。

一眼レフさんの後ろに回り込み、覗きたがる。

コンデジから一眼レフへのステップアップの日も近いだろう。

コンデジには向上心が感じられる。

 

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