重箱の隅を突く『臆病管理職の負けん気業務』

管理職の変な行動

重箱の隅をつつくのが趣味の管理職がいる。

彼の言っている事は、とても細かくとても意味が分からない。

 

1枚の伝票を事務処理をした社員に突き出しこう言い始めた。

「なぜ、日にちが違うんだ?」

伝票に記されている納入予定日と、実際納入された日にちが違うのだそうだ。

そんな伝票は山のようにあるのに、なぜ今さらそんな事を言い始めたのか…。

そして、なぜその1枚だけに問題があるのだろうか…。

 

完璧を取り繕う彼の要望は、完璧を取り繕いたい社員とって、果たさなくてはいけないノルマとなる。

「なぜ、いまさら…そんな事」そう言いながらも、見たところで何が分かるわけでもない伝票の山をめくり始める。

伝票をめくりながら、それっぽい事を言い始める。

それっぽい事を言ってはみたものの、重箱つんつん管理職は納得できないご様子。

 

納得しきれない状態に置かれた重箱つんつん管理職が指令を下す。

「業者にちゃんと確認して日にちを合わせろ」

細かいけど何も分かっていない人は「ちゃんと」「きちんと」というワードを乱用しがちだ。

合せる必要もない日にちを合わせるために、取引企業に確認電話をかける社員。

「この伝票の予定の日にちが実際の納入日と違うのですがどうしてですか?」

おぉ…臆することなく、素晴らしくアホな事を聞いている。

こんな事を賢そうな口調で言う社員は、アホさが余計に倍増する。

 

電話の向こうの下請け業者さんは、アホな質問にも丁寧に受け答えしてくれているようである。

「はい」「はい」と説明を聞く社員の横では、重箱つんつん男が腕組スタイルの仁王立ちで構えている。

ひとしきり説明を受けた社員が、重箱つんつん男の方を見上げると、重箱つんつん男があごをクイッと動かした。

『発射せよ』の合図である。

「伝票の日にちがおかしいので作り直して持ってきてください」

謎の魚雷が下請け企業に命中した。

管理職が変な行動を取る原因

この男は度々、妙な行動に出る。

一部始終を観察していると、どうやら彼の性格が災いしているようだ。

彼は、とても『負けず嫌い』だ。

そして、いつも周りの人に対して『張り合い意識』を持ち込みたがる。

そして、彼の最大の特徴は『劣等感を常に持っている』という事だろう。

 

劣等感に苛まれているから、勝とうとし始める。

劣等感に苛まれたくないから、張り合って行こうとし始める。

この管理職、見ている限り社員達に頼られた事が無いんだよね…。

 

いや、この管理職、実際には頼られている。

でも、それに応えられない。

社員から判断を仰がれても、何一つ決められない。

選択肢をいくつも挙げ、その選択肢毎に含まれるデメリットを述べ始める。

そのデメリットを述べ始めると、「自分が決めたくない」という意識を自分で芽生えさせてしまう。

そして、そのたくさん出した選択肢と一緒にデメリットを全て添えて社員に贈呈するという謎対応をいつも披露してくれる。

 

彼は『決められない管理職』であり『方向性を打ち出せない管理職』でもあり、

とにかく『大そう頼りない管理職』なのである。

 

最初、この管理職のこの対応を見た時、『責任逃れが上手な、こ賢い管理職だな…』と思っていた。

でも、そうではないようだ。

社員から委ねられた判断を押し返している姿は、『臆病な男』そのもの。

自分の取る行動が周りの社員から不審に思われていると、自分で分かっている顔をする。

決める事に怖気づき、決める事を押し返す事にも怖気づいているのである。

でも、押し返す行為は一生懸命やってる。

怖すぎるが故の一生懸命であろうと思われる。

決められないは連鎖する

『決められない』という性質の人間は、皆一様に同じ行動を取る。

  • 業務過程では関与しない
  • 全て終わってから関与する

業務が進行中の途中過程では、自分が決める判断するというシュチュエーションに出くわしてしまうため、それを避けるために関わろうとはしない。

それが災いして、決められない人というのは、業務内容を把握出来ていない。

自社の仕事をどういう風にやるのかも知らないし、どのくらい時間がかかる作業なのかも知らない、途中過程で何があったかも何にも知らないのだ。

 

そして、全てを誰かが決め、全てを誰かがやり終えたら、臆病者が蠢き出す。

そして始まる事後行為『重箱の隅突き』

「この書類とこのデータの日にちが違う」

「この書類の漢字が間違えている」

「やり方これで合ってるの?」

そして始める社員達への『嫌がらせ』

「やり直して」

「確認して」

「もっと、ちゃんと」

 

彼は何を言いたいのか…

「誰が決めたの?」って言いたいわけ。

誰かに全てを決めさせたから、こういう手口を使うわけ。

「誰がやったの?」って言いたいわけ。

誰かに全部やらせて自分は関係ないっていう事実を作ったから、こういう手口を使うわけ。

 

この会社の社員達は、私に対して奇妙な行動を取っている。

入社したばかりの私に、全てを決めてもらおうとばかりに詰め寄ってくるのだ。

『決める』と、犯人にされるから。

『判断する』と、その判断を否定されるから。

『やる』と、攻撃されるのが目に見えているから。

何も決められない管理職の下には、何も決められなくなった社員が揃っていた。

誰かに先手を打たせて、自分は後手に回り込もうとし始める。

『決められない』は、連鎖する。

何も決められない人間を上に立たせると、会社は1人残らずこうなる運命にある。

ウンチクこねこね管理職

決められない人というのは、ウンチクを長々と垂れる。

ウンチクを長々と垂れるのは、その長々と時間をかける事で、相手が自分に求めている『決める』を諦めさせるため。

社員が自分で決める方向に持って行くための『見えない圧力』と『時間稼ぎ』が、長々垂れ流されるウンチクには込められているのだ。

そんなウンチクは、長く長くとても浅い。

 

石橋を叩いて渡る~のではなく、

石橋は人を押して渡らせて、叩いて潰して戻れるまい。

 

あっち側に渡らない事に安心感を覚える。

こっちに居続ける事に安心感を覚える。

用心深過ぎて、他人の背中を押して石橋を渡らせる。

見ているだけの自分に危険は決して及ばないと信じて疑わない。

最後の仕上げに石橋を叩き潰してしまえば、もうあいつはこっちに戻ってくる事はない。

自分が責められる事はない。

 

そしてそんな事を続けていると、困った症状が出てくる。

こっち側に居続ける自分に不安感を覚え始めるのである。

それはなぜなら、他の人は皆あっち側にいるからである。

自分だけ、こっち…。

あっち側の話をする社員達に、引け目を感じるようになるっぽい。

石橋は今さら渡ろうにも、自分が叩き潰したからもうない。

あっち側にいる人に助けを求めるわけにもいかないでしょう。

ロクでもない事しちゃってる自分に気付く。

勝とうとし始め敵対視し始める

誰かに決めさせ自分が決める事から逃げると、その決めた人物に勝とうとし始める。

誰かに全てをやらせ自分はやる事から逃げると、そのやった人物に勝とうとし始める。

必殺『重箱の隅突き』で、何も成し得る事が出来ない臆病者の自分が、全てをやってのけた強者をやっつければ、「自分は本当は強いんだ」と周りに表明できるとでも思っているのか。

 

逃げる自分を助けてくれた人を攻撃する。

臆病な自分の代わりに、全てに立ち向かってくれた恩人を攻撃する。

やってる事がおかしいという事は、思考回路がおかしいという事。

社員がやっている事と同じことをしようとする

彼は社員がやっている事と同じことをやり始める事がよくある。

彼特有の負けん気の強さがそうさせる。

社員に張り合っていってるのである。

『同じ事して勝ってやる』という負けん気を出してきたのだ。

無言の意気込みが表情に表れ、行動に表れる。

 

実を言うと、冒頭に述べた伝票の件で、下請け業者に魚雷を発射したのは、その直前に私が取った行動に張り合って来ていたからだろうと思われる。

書類と書類の数字が合致せず、その原因を資料を出してきて調べまくって、原因が判明したので隣の席の社員に修正を依頼した。

書類と書類を照らし合わせながら、細かな数字の修正を事細かに説明して修正を促す私を見て、重箱つんつん男は何か思ったのだろう。

業務を遂行する上でベースとして使用する書類のデータが更新されておらず、ずさんなままズルズルやっていた社員達の為体を、見付ける度に修正させる私に対して、重箱つんつん男は何か思ったのだろう。

私がやっている行為は、あくまでも『リスク回避』

でも、重箱つんつん男がやっている事は『あら探し』

根本的に、やっている事が全然違う。

 

私がやっているのはあくまでも業務上の修正依頼に過ぎない。

そのため、相手に対して感情的に接する事は決してない。

やり方に攻撃的なフシなど、垣間見る事は無いはずだ。

しかしながら、人のやった事を否定する彼には攻撃に見えるのだろう。

人のやった事を覆そうという気満々の彼には、私のやっている事は攻撃に見えているのだろう。

私は謎の魚雷など発射していない。

謎の魚雷をも発射してしまう彼は、その魚雷発射行為で私に勝ち誇ったのだろう。

 

重箱つんつん管理職は、多分工業系の大学を出ているんじゃなかろうかと思われる。

機械がらみの事に首を突っ込んできて、ウンチクを語り出すという行為をよく働くのだ。

ウンチクを長々聞かせはするが、その状況に手を出し助ける気はないようだが…。

 

私のやっている事にも首を突っ込んできて、ウンチクを垂れ始める事が度々あった。

ただ…私は工業系の大学こそ出てはいないが、工業系の会社でメンテナンスを軽く習得している人材。

口だけの頭でっかちな知識披露をしてくれる彼が邪魔だと感じる、実務作業の実践でこの手が覚えた現場上がりだ。

彼の頭でっかちの知識を覆した覚えがある…しかも、何度かある。

こいつ、私に対して張り合い意識を持っている。

まぁでも、それは私だけじゃない、彼より勝る社員は山ほどいるから。

決められない管理職から脱するためには

『決められない管理職』って、ほんっとうに山ほどいる。

完璧な自分を装いたがる完璧主義者であり、自分の行動が原因で周りに対して怯えている臆病者だ。

「決められない」原因は、自分の思い込みだ。

自分が作り出すおかしなルーティンから抜け出したいなら、自分の勘違いをまず理解しろ。

  • 全て自分が判断しないといけないと思い込んでいる
  • 全て自分が知っていないといけないと思い込んでいる
  • 自分一人で決めないといけないと思い込み過ぎている

社員から自分には分からない事で判断を仰がれたら、こういう風に聞き返せ。

「どうやったらいいと思う?」

「どうするのが一番いい方法かな?」

判断を仰ぎに来ている社員は、社内でそれに一番精通した社員だ。

だから、一番ベターな答えを提供してくれる。

それに対して分からなくてもこう言え。

「じゃ、そうしよう」

それだけで、いいんだよ。

 

自分一人で全部やろうなんて考えてるから、お前は決められない人になってしまうんだよ。

お前は決められない管理職の前に、人に何も聞けない管理職なんだよ。

そこ、気付け。

 

自分が知っている事だけを、好き勝手に喋ろうとするだろ?

自分が分かりもしない事は、知ってるような振る舞いし始めるだろ?

人に自分勝手な敵対意識を黙って燃やし続けてるだろ?

これ全部、『聞けない』っていうお前の性分がそうさせるんだよ。

社員に教えてもらって添わせていけば、管理職の職務も務まるようになるんだよ。

重箱の隅突いて、勝ち誇ったような顔してんじゃねぇぞ!

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