『ダニング=クルーガー効果』自分を過大評価する社員達

ダニング=クルーガー効果とは

『ダニング=クルーガー効果』というのは、「能力の低い人ほど自分を過大評価する」というもの。

自分を過大評価してしまう原因は、自分の未熟さや他人の能力を正しく認識できないため。

会社によくいる「俺、デキる」系の、根拠の無い自信に満ち溢れた社員は確実にコレに匹敵する。

  1. 自分を客観的に認識できない
  2. 他人の能力を推定できない
  3. 自身の欠落した能力を克服した経験値がない

自分を認識するという『メタ認知能力』が備わっておらず、他人から見ると自分がいかほどかというのをおめでたいまでに誤解しているのである。

10㎝ある他人の能力を3㎝だと断定し、1㎝しかない自分の能力を8㎝だと思い込む。

その結果、何か知らんがいつも勝ち誇ったような顔をしている。

 

自分の能力面で欠落した部分を克服した経験がないという人は、限界が見えない状態。

伸びしろが無限大で、天井が見えないからぶち当たった事がない。

他の人に取って天井は低いのに、なぜか天高く何も見えていないという秋の空状態。

過大評価する人・過小評価する人

上司からおかしな指示を受けた事がある。

「報告書を書き直せ」と。

いくら書き直しても、毎日のようにダメ出し。

終いには「俺の言った通りに書け」と言い出し、私の報告書のゴーストライターとなる上司。

 

この奇妙な行為に疑問が湧く。

そして分かった原因はこうだった。

「お前は自分を過小評価し過ぎる」

私を管理職として有力候補にしたかった上司が、そうなるように仕向けようとしていたのだ。

 

「他の社員に上に上がって来られちゃ困る」

そう言いながら見せてくれた他の社員の報告書には、自分を過大評価したなんてのを通り超えた大嘘オンパレードだった。

私がやった仕事を自分がやったと書いていた社員もいた。

他の社員がやった業務を報告書内でパクるという必殺技を持つ社員は、他の社員たちと報告内容がかぶりまくり状態。

出来ます!出来ます!のデキる自分をオンパレードさせ、現物の出来なさを払拭しようと報告書が躍起になっている。

 

「こいつら、頭どないなっとるんかいな…」

そうつぶやく上司は、どうにかなっている頭の持ち主に報告書を書き直しさせるなんて手間のかかる事はしたくないようだ。

というか、書き直しさせていたのは見た事あるが、書き直しさせてもありもしない事ばかり書いて来るので、関わるのが怖くなったんだと思われる。

過大評価する社員と過小評価する自分の違い

ダニング=クルーガー効果ではこうある。

  • 過大評価する者⇒能力の低い者
  • 過小評価する者⇒能力の高い者

ちなみに自分を過小評価してしまう私の独自の見解はこうだ。

  • 過大評価する者⇒天井知らずの無限感
  • 過小評価する者⇒天井にぶち当たりまくり

この自分を過大評価する社員達の面倒を見るのが私の仕事だった。

仕事は私が全て覚えた…そして教えても教えても覚えてくれなかった。

こいつらをフォローするために熟せる業務の振り幅が、他の社員の何倍も必要になった。

 

自分が物覚えが悪いのも知っていたし、覚えた事をすぐに実践なんてできる人間なんかじゃ到底ない。

物覚えが悪くても覚えていったし、実践できない事は繰り返して熟せるようになっていった。

ぶち当たった天井を頭突きで突破して行った。

頭突きという原始的な方法でしか、これは通れない。

天井を1枚ぶち壊して上に上がると、すぐさま次の天井が現れる。

 

出来ない自分を嫌というほど味わうハメになるのだ。

結局のところ、これが自分を過小評価する要因である。

 

天井に出くわした事が無い人は、いつもスタイリッシュだ。

スタイリッシュな彼らに、私は罵られていた。

自分の上司になってしまった私の事を、彼らはずっと小馬鹿にして罵り続けた。

 

自分が置かれた状況や私に対する嫉妬から罵っていると思っていた。

でも、口ぶり振る舞いを見ているとそうではない。

自分が分かっていないのだ。

とてもとても彼らは自信に満ち溢れているのだ。

その自信には揺るぎが微塵も感じられない。

 

自分を大きく見せようとする彼らは、自分の置かれた状況も読めてはいなかったし、私の立場も理解できていないようだった。

初歩的なミスばかりを繰り返し成長が微塵も感じられない彼らは、自分のミスを放りだし私が片付けるのを他人事のように見ているだけ。

そして、全てを片付け終わった私に対してこう言う。

「いつまで掛かってんだよ。遅ぇんだよ」

「お前はバカだからさぁ、こんな事も出来ねぇの~」

何ともかんとも、状況と合致しないセリフ。

周りの社員達も呆れてしまっていた。

 

自信満々でウンコを垂れて、自信満々でオムツを取り返させ、自信満々でお門違い発言を放つ。

揺るぎの無い、根拠の無い、その自信溢れる振る舞いは、一体どこからやってくるのか?

それは、何も知らないという状況下で生まれる。

 

仕事の進捗も全く知らない。

周りからどういう評価を受けているのかも知らない。

周りの人の反応が一切汲み取れない。

業務の指示も理解していない。

物事の判断が付かない。

自分の頭の中だけで、自分だけしか見えていない想定を打ち立ててしまっている状態。

自分だけしか見えていないのに、一番肝心の自分が見えていないという不思議ちゃん。

自分が見てきた社員達をダニング=クルーガー効果に当てはめると、キッチリ順番通りに当てはまってしまう。

過大評価の事例

過大評価してしまう人はとにかく多い。

こんな奴いるいる~っつうくらい自分を分かっていない人ばかり。

モテ自慢

モテ自慢をする人は多い。

顔を見たら即バレにも関わらず、家に鏡が無いのかと思うような発言をし始める。

 

勘違い女に多く見られるこの現象だが、最近男にも多く見られるようになってきた。

バブル入社のバカ管理職がよくモテ自慢をしているのだ。

昔の事を過大表現して誇張するように話す彼らは、バブルな昔の事ばかり喋りたがる。

むか~し、むかしの~、事じゃった~。

バブル昔話は、基本的に全ておとぎ話である。

 

50歳に差し掛かると、彼らは髪の毛が残っているだけで自分を過大評価してしまう。

若い頃あまり女に慣れてなかったのか、女が喋ってくれただけで自分を過大評価してしまう。

『お前…モテた事ないだろ?』

 

自分はモテると自慢をおっぱじめた女性社員がいた。

結果分かった事実。

自慢された女性社員の誰よりも、告られた回数が少なかった。

たったの1回‼

彼女にとってとても貴重であり、とても大切なのだけはよく分かる。

大切過ぎて…自分の中でその1回が過剰に肥大していったのが分かる。

 

しかも、話をよく聞いていると告られてすらいない。

自分から「付き合ってあげる」と恩着せがましく申し出て、相手の男に「妹的な存在で」とやんわりとたしなめられている。

『それって…付き合うなんて考えられない、体の関係すら無理って事だろうよ』

自分を過大評価してしまう乙女よ、何か…何か分からんが…頑張れ!

自分を過大評価する者は、よく自分の欠落した部分にスポットを当ててしまい余計に露呈してしまう傾向にある。

 

自分を過大評価する人というのは、自分が持ち合わせている微かな可能性に全てを賭けるようだ。

グーくらいのピザ生地を遠心力で、でっかいマルゲリータにしてしまう。

結果としてクリスピーな彼らが迎える結末はサクサクでモロイ。

昨日はマルゲリータだったはずの事も、次の日にはビスマルクになってたりと、非常に彼らは記憶が曖昧で気質を例えるとカプリチョーザな人達である。

カプリチョーザって具が決まってない『気まぐれ』って意味のピザ。

気まぐれでフワフワ頼りないのに、口ぶりだけがとてもしっかりしている。

猿真似ウキッ★

ものすごーく頭の悪い子ってのがいる。

そういう子がよくやるのが猿真似。

他者が発した人を小馬鹿にして自分が賢く見えるようなセリフを拾い、すぐさまその場でマネし始める。

彼らの残念なところは、その小馬鹿にするセリフを、自分と目クソ鼻クソレベルの奴に自分が言われてしまっているというところ。

 

「あいつダサいんだよね~」と、ファッショニスタダサ男が言い始める。

「あの子、頭悪いんじゃな~い」と、アホ面アホ子が言い始める。

「え~、こんな事も出来ないの~」と、会社一の能無しバカが声を張り上げる。

能力の低い者に対して蔑むようなセリフを吐くと、蔑まれたと感じるより先に蔑む相手をカッコイイと感じるようだ。

すぐさま、そのセリフを地面から拾い上げ、自分の物にするという盗っ人行為に及ぶ。

カッコイイセリフ泥棒は、我が物顔でそれを振り回し始める。

 

職場にも多くいるこの手のタイプ。

どこかで聞いた事があるようなセリフばかりをこぞって吐くサラリーマンたち。

「実力の無い者は生き残れないんだよ」と、契約の取れない営業マンが吐く。

「どうしてこんな事もできないの」と、何をやらせてもそこそこレベルの社員が自信をみなぎらせている。

「私に任せてください」と、途中で仕事を放り投げてやり遂げた事が無い社員が宣う。

目は開いてるのに、寝言いう奴が多い。

どこかで覚えて来たのであろう、どこかで聞いた事のあるようなセリフを乱用するサラリーマンはとにかく多い。

職場で自分を過大評価する社員がやりがちな行為

  • 他の社員にダメ出し・否定
  • 知識は実行せず述べて披露する
  • 結果論のクセに知ってたフリする

基本的に彼らが取る行動は、全て事後行為である。

結果を見て得た情報が、なぜか彼らの頭の中で変換され、前から知ってたという錯覚を起こすのである。

自分で自分に暗示をかけてしまう。

事実は全て塗り替えられるし、過去は全て美化される。

 

 

彼らは自分が自分を分かっていないという怖さを持っており、さらに怖いのが自分の得た事実を勘違いしてしまうところ。

そんな彼らの本気感が一番ヤバさを感じてしまう。

いっつも本気。

ありもしない事を捏造した後ろめたさもなく、事実と違う事を言った自分を疑う事すら知らない。

天から声が聞こえてくるタイプに見えるんだが…。

見えない何かにおかしな事を囁かれているに違いない。

 

自分を過大評価する人材というのは、リスク回避能力が備わっていない。

リスク回避というのは、自らの経験を活かして事前に想定を立てなければ防ぐ事が不可能だ。

仕事で自分を過大評価してしまう者は、極度に経験値が少ないため、リスクというハードルがどこにあるのかすら分からないわけ。

仕事から逃げる割には、損失を出す名人だったように思う。

 

そもそも、自分を過大評価すると、その自分がとった行為が原因で自分にリスクが生じる。

そのリスク回避が出来ない時点で、先読みが全くできない事くらいは分かるだろう。

 

基本的に彼らのような自分を過大評価する人材には『実践力』や『行動力』が備わっていない。

口先だけのセリフで物事を完結させようという浅はかさをひしひしと感じる。

職場の『偉い人』が座ったままロクに分かりもしない事に口だけで介入してくるのを見せてしまっているせいだろうか…。

 

日本の職場は同情昇進という制度の元、過大評価した肩書きをくれるところだから、社員達がそうなるのも分かりますな。

何一つ物事に対応できずに逃げ回る係長殿。

威厳を漲らせつつ、キレ逃げする部長殿。

「そんな事も分からないのか!」と、当然の如く自分も分からない課長殿。

「あの子ほんと使えないわ」と、座り込んで動かない重鎮の主婦パート。

銀行から借り入れを断られてもセルシオをローンで購入して社員にひけらかす社長さん。

日本の会社は、上から下までレベル同等。

人材採用で使えない人材を掴む企業

日本企業って、人材採用でミスが多い。

  • 自分に自信を持っている
  • 自分アピール
  • やる気発言

日本企業が面接で求めるこれらの事を全て満たしているのが、なにを隠そう自分を過大評価する者なのである。

根拠の無い自信を漲らせ、小うるさい程の自分自慢・自分アピールに及び、口先仕事が得意な奴の口先だけのやる気発言。

 

こういうタイプの人間の自己過大評価発言に騙される者は多い。

過大評価する者の資質が見抜けず、それを頼もしいと感じてしまうのだろう。

そう感じてしまうのは、自分が頼りないからじゃないのか?

カッコイイセリフを猿真似してるのが分かるような、どこかで聞いた事あるようなセリフを面接官自身がよく言ってるよ。

 

面接官って、根拠の無い自信を持っているっぽい勘違い男が出てくる事が多い。

業務内容を質問しても一切答えられず、やる気発言や出来る発言を貰おうと迫ってくるね。

こいつがそもそも、人選ミスで採用された社員だろ。

過大評価する人はこんな事に気を付けろ

自分を過大評価するという心理は誰にでもある。

気を付けておかないと、自分で自分を貶める事になりかねない。

多少の過大評価は自分が自信を持つために必要だとは思うが、過剰になってくると周りの人達も見てはいられない存在となる。

『自分を過大評価する人=イタイ人』なのだ。

過大評価もほどほどに…という事である。

  1. 無限大過ぎると、逆に『無』に見えてくる
  2. 一生懸命大きくしようとすると破裂して、大きくしたソレは全て無くなる
  3. 小さい可能性を誇張すると、可能性がたったのそれだけしかない事がバレる
  4. 経験値が少なすぎて同じ事ばかり言うので人に飽きられつまらない奴に認定される
  5. 自信あり気な口調の者はアホがバレるとスンゴイ阿保に見えてくる
  6. 段々と人からバカにされる度が高くなり、それが原因で余計に自分を誇張しようと過大評価するようになる
  7. 自分を過大評価して目立とうとし、スポットライトが当たった状態でメッキが剥がれ大恥をかくハメになる

自分を大きく大きく見せようとする者ほど、自分の小ささを際立たせてしまう。

自分を過大評価する人は、こうなるパターンが多い。

マヌケでイタイ人。

自分を大きく大きく見せてご満悦に浸っている時、みんなが陰であなたの事を笑ってるんだよ。

とても自信満々で笑われてる人なんだよ。

コメントを残す