計測する男「数値を得るだけでは何の意味もない事に気付いていない人」

日本人は数値化するのが大好き

日本人というのは数値が好きだ。

あまりにも数値が好きすぎるせいで、数値をガムシャラに収集したり、計測機器を使って数値として確認したりと余念がない。

手に入れた数値を見比べ、右と左でどちらが大きいか述べたりとアホでも分かるような事を賢そうな口ぶりで熟す。

 

計測した数値を手に入れると検証作業が始まる。

検証作業に時間を入念に掛けたと思ったら、基準となる数値が無いとまた別の数値を欲しがり始める。

基準値や平均値を手に入れると、変な事をやり始める。

基準値に数値を近づけようとしたり、平均値を越える事を強く命じたり。

 

数値が大好物な人というのは、自分の数値に拘らず他人の数値に異常なほど執着する。

自分の数値が他人の数値より小さいという捉え方は出来ず、他人が自分の数値より大きいのが気に入らない。

提示された数値が気に入らず、自分勝手に決めた数値を押し付ける。

基本的に数値が好きな人というのは、数値を自分で出さずに他人に出させるタイプである。

数字を欲しがる人って…アホが多い。

数字っていうアイテムが、賢そうなアイテムに見えるからだと思う。

学生時代に数学がからっきしだった人間ほど、数字が好きかも知れない。

計測しても意味はない

人というのは計測するのが好きだ。

例に漏れず、私も大好きだ。

レーザー距離計なんかを手にすると、意味もなく計測をしてしまう。

そして距離が数値となると、謎の納得と確信を得るのである。

 

窓の枠の距離を測り、数値を確認すると納得する。

部屋の壁にレーザーを当て、部屋の距離を確認すると満足する。

何に納得しているのか、自分でも分からない。

何が根拠の満足感なのか、自分でも分からない。

ついでにいうと、距離を測ったからといって何をするわけでもない。

だから、自分のヘソにレーザーを当てて数値を得る。

そして、部屋の中で少しほくそ笑む。

なんかクソ真面目に全てを数値化してくれる機器の素直さに納得しているのかも知れない。

 

自分で一応理解は出来ている「やっても何の意味もない」って事ぐらいは。

ただ、なんとなく嬉しいからやってるだけ。

でも、この意味の無い行為に「意味がない」って事に気付いていない人が多い。

満足感や確信めいたものを感じてしまうせいだろう。

多いというか、多すぎると思う。

 

数値って手に入れるだけじゃ、何も役目を果たしてくれない。

廊下の幅を測って数値化しても、何の意味もなさない。

運び入れるベットのサイズと一緒に検証して、搬入可能であるという決定などに使用して、初めて計測して数値化した意味を成すのである。

でも日本人ってアホ。

廊下の幅を問い詰めるように聞き出し、その結果返ってくる返答が「ベットはまだ買ってない」とか言いくさる。

ベッドをまだ買ってすらいないのに、夫婦で謎の検証という話し合いを真剣な顔でやり始め、再び見当違いな事を言い出す。

「ベッドは何センチですか?」

「…」

お前らのまだ買ってないベッドなんか知らんわ…。

日本人に欲しがる数値を渡してしまうと、アホが炸裂し始める。

「ダブルですかシングルですか?」と一応付き合ってやると、これまた信じられないような返答を返してくる。

「まだ決めてません」と。

死ね…。

 

アホが炸裂している日本人なんて揶揄する私だが、そんな私は数値を欲しがるアホな日本人であった。

計測して数値を欲しがる私に「お前…アホとちゃうか」と親がツッコミを入れ、数値化するという行為に意味が無いと10代で気付いたのである。

 

私は熱っぽくなり体がなんとなくだるかった。

そんな状況で熱を計ろうと、体温計をゴソゴソ探していたのだ。

体温計がなかなか見つからず、親に体温計がないと不機嫌をぶつけた。

そして、私の態度にムカついたのであろう親に言われた。

「熱があるって分かったところで、何か意味があるわけ?」って。

「体がしんどいなら、寝てろよ」

「熱があったところで、どうせ寝るんだろ。それとも別の対処法でもあるわけ?」

「自分の体の状態くらい体温計に聞かなくても、自分で判断付けろや」

これで、私の計測クセは無くなった。

意味があると思ってやっている事に、何の意味もないって事に気付いて覚醒した。

 

そもそも我が家で体温計が見つからず行方不明だったのは、誰も体温なんか計らなかったからだ。

それを体がだるいにも関わらず、時間をかけて探し回っていた自分の症状が大した事ない事ぐらいは容易に想像付く。

子供の頃は体温計があった。

自分の体の状態をうまく説明したり対応したりできない子供に親が対処するためにあったんだ。

体温計の数値で病院に連れて行った方がいいかどうかを判断したり、学校をずる休みしようとて仮病を装う子供の浅はかな行為を見破るのが体温計という計測器の上手な活用法だろう。

体温計って、ある意味「ウソ発見器」としても使えるんだな、これが。

計測する男

数値を欲しがるという行為は男女共にみられる行為だ。

しかし、男と女では数値の得方の傾向が若干違う様な気がする。

女は他人から数値を貰おうと必死に問い詰める。

そして、男は計測機器を使用して、自ら数値を得ようとする傾向が強い。

男って…計測機器で測るのが大好きだ。

言っておくが、女が人を問い質し得た数値も、男が計測器で得た数値も何かしらの意味を成しているわけではない。

アホ丸出しで人から数値を貰おうとするのが女で、賢ぶってアホな事をし始めるのが男ってだけの事。

 

会社の中で数値を無償に欲しがる生き物がいるだろう?

ホワイトカラーだよ。

日本企業のホワイティ―は、大抵ほとんどが男。

エクセルで作った表に数値がダァーっと並んだような書類が大好きだろ?

そういう書類渡してあげると、何に納得してるのか分からんが、何かに納得し始めるだろ。

そういう書類をガムシャラに作って、得体の知れない達成感で恍惚とした表情を浮かべるだろ。

そんでもって、その表にした数値、意味ない事が多いだろ?

多分…男の習性だよ。

 

アライグマと一緒だよ。

何でもかんでも洗っちゃうだろ?

それと同じで、何でもかんでも数値化しちゃうんだよ。

わたあめ渡しても、洗っちゃうだろ?

それと同じで分けの分かんない数字でも根拠の無い数字でも、渡すと捏ね繰り回して検証し始めるんだよ。

何でそんな事するんだよって聞かれても、こっちは分かんねぇよ、とにかく『男の習性』なんだろ。

何に納得してんのかも分かんないし、何で納得できるのかも分かんないし…とりあえず…なんか知らんがやりたいんだろ…。

勝手にやっちゃうから、こっちは見てるしかないんでしょ。

 

会社にホワイトカラーが注文した計測器が届いた。

モノタロウ~♪モノタロウ~♪から3種類も届いた。

ホワイトカラーが席を外した時、「何を注文したのかなぁ~」なんて手に取ってみてみた。

1個目は何かよく分からん計測器だった。

2個目は何かよく分からんが専門的な業種の人が使いそうな計測器だった。

3個目を手に取った時、「あっ…」って心の中で思った自分がいた。

 

3個目は『湿度計』だった。

この湿度計を見た時、自分の中に心当たりがあった。

その心当たりは、少し後ろめたいジャンルのものである。

多分、私の超テキトーな業務対応を真に受けてしまい、それを数値として確認しようとしたのだろうと思われる…。

やらかしちゃったのはコイツだが、その原因を作ったのはこの私だ。

 

実は私には超テキトー対応という得意技がある。

これは管理職を熟すために身に付けた技であり、目的ありきで使う技だ。

それがどういうものなのかというと…

会社で機械が壊れた時に、『犯人探し』を始める戯け者が多く、壊した犯人を特定する事を解決だと思い込むバカがいるからだ。

それをさせない方向へ話を持って行くための技。

  • 温度・湿度のせいにする
  • 機械のご機嫌のせいにする

これが、私の超テキトー対応。

『誰かのせいにして仕事が順調に軌道修正するなら世話無いわ』っていう対応方法。

こんなテキトー対応も、キリリとした表情で賢そうな口ぶりで言うと、なんか通用しちゃうのである。

「あ~…、昨日は湿度が高かったから、接触が悪くなってるのかも知れないですねぇ」とか、

「今朝は車のフロントガラスが凍ってましたからねぇ~、温度が影響してるのかも知れないなぁ」とか

どうせ、周りの奴らなんか日常のメンテナンスすら出来ないような奴ばっかりだから、これで言いくるめるわけ。

本当のところは昨日の湿度なんか知らないし~、フロントガラスなんて凍ってなかったりする。

パソコンが動かないなんて時には、『どうせ電源でも入れなおしたら直るやろ』なんて思いながら「パソコンさん、今日はご機嫌斜めです」とか言ってればいいわけよ。

 

まぁ、何でこんな技必要なわけ?って思うような事してるかって言うと、ホワイトカラーって何かあるといちいち報告欲しがるでしょ?

いちいち報告欲しがるのは、いちいちそれを誰かさんに報告してるからなのよ。

そんでもって、報告で起こった事に加えて原因も添えないと追及されるから、原因なんてその場でテキトーに捏造して作っちゃえばいいわけ。

原因を渡してさえやれば、こいつらそれでいいんだよ。

どうせ、何の対応もできないような奴らだから、原因が嘘だろうがどうだろうが関係も無いんだよ。

報告するためにその場からいなくなってくれる方が、邪魔にならなくて都合がいいってだけの事。

関係の無い奴に、どうでもいいもん渡しても何の支障も起きないから。

 

何の支障も起きないはずだったのだが…この男『湿度計』買っちゃったか~。

このホワイティー…真面目系クズやな。

こいつ、湿度確かめて、結果としてどういう対応を見出すつもりだろう…。

もしパソコンの不具合を私が湿度のせいにしたら…仕事終わりに全員のパソコンに段ボールでも被せるつもりだろうか…。

それとも何かしらの機器が故障したら、湿度を確かめて何か確信めいたものに浸ろうとしているのだろうか?

何が目的なんだろう…この計測男。

しかもこの湿度計…警告機能付きや。

警告音が鳴り響いたら、彼が見出した対応が見られるのであろうと思われる。

そうなった暁には、とくとアンタの偉業を拝見させていただく事にするよ。

エクセルを操る男

この事業所以外にも、他の事業所にも数値を乳くり回す男がいるようだ。

しかも、誰かにツッコミを入れられたのであろう痕跡が書類の中に伺える。

 

ある日、職場でどうでもいいような事を募っていた。

何か…「仕事のスローガン」みたいなどうでもいいもの。

どうせこんなどうでもいい事に熱を入れているのは、総務とかのバカだろう。

仕事の邪魔にしかならないような事を思い付き提案し、周りの社員を巻き込むのは大抵総務のバカだ。

経費節減とか人件費が足りないとかグズグズ言うくせに、こういうスローガンで看板とか何枚も作っちゃうのよ日本企業のバカどもは。

 

そして、そんな応募は当然無視される。

すると、今度は各事業所の管理職に要請という名目で粘り気のある性質が窺える強要が始まる。

事業所にいる高給取りのホワイティーたちは、こんな事に無駄に時間を使い始める。

そして、自分達だけではまた何か言われるという、嫌な予感をそこはかとなく感じ取るホワイティ―は、お人良し社員を捕まえスローガンを書かせる。

そんでもってとりあえず提出…というか恐喝されての奉納。

 

そしてしばらくすると、変な張り紙があった。

スローガンの応募数を表にした資料が貼ってあった。

事業所毎の社員数に対する応募数をパーセンテージで表していた。

そして、そのパーセンテージにアベレージを施し、ランク付けしてあったのだ。

これやった男、アホである。

会った事すらないが…アホである。

 

そして、その張り紙でウケたのが、表に添えてあったコメント。

表の下にはこう記されていた。

(この表はランキングや評価を目的にしたものではありません)と。

多分、誰かにツッコまれたんだろうと思う。

ツッコまれても、その作成した表は意固地でもようで、コメントを添えるという謎作業を付け加えている。

数値化したり表作成に拘るエクセルを乳くる男というのは、自分の作品に価値を見出してしまうようだ。

エクセル乳くるのは、ある種の性癖かもしれんのう…。

数値の使い方

数値を得るのは未然に対応できるという目的がある場合のみで良いと思われる。

よくいるバカは、業績などの数値のこっちとこっちを比べて「こっちが大きい」なんて社員の評価をしているような者だろう。

月末の集計でそんな事をいまさら言って、何がどうなる?

 

数値と数値を比べ差を述べる事を結論にしているような奴はバカだ。

数値と数値を比べ、差を出し何か判断をしたり未然対応が出来なきゃ、数値なんていくら出しても意味がない。

エクセルの関数をフレーバーとして施しても、意味はないからな。

あんた、数値好きだろ?

お前、計測するのクセだろ?

おい、エクセルバカ、お前はもうパソコン触るな。

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