上司のダメ出しが社員たちを『決められない人』にしてしまう

決められない社員達

会社に新入りとして入ると、周りの社員達が不思議な行動を起こして来る。

「これはどうしたらいいですか?」

「これ、どのくらい必要ですか?」

「これでいいですか?」

通常、この手の質問は新入りである私がするはずのもの。

なのに経験者であるその会社に何年も居続けてきた社員が、新入りの私にこういう事を聞いてくるのである。

 

「これはいつまでに必要ですか?どのくらい用意すればいいですか?」

こんな事を聞いてきた社員は、この業務を私に引き継いだ社員。

要するに、いつまでに必要なのかも、どのくらい用意するのかも、知ってるはずの経験者なのである。

ずっとその業務を任されてやって来ていたクセに、事の分からない新入りの私に全てを指示してもらおうと構えているのだ。

 

この手の不思議な行動を取る社員というのは、どこの企業にもいる。

これ、いわゆる普通の社員である。

特殊な環境を管理職が作ってしまうと、社員達はこういう奇妙な行動を取るようになるのだ。

決められない原因は上司のダメ出し

社員達が取る不思議な行動は『決められない』というもの。

決められないというより、決められなくなってしまった人たちなのだ。

 

『決められなくなってしまった』

この原因は、『上司のダメ出し』

上司からのダメ出しから回避するために、全てを他人に決めてもらおうとし始めたという事。

決めると自分が墓穴を掘ってしまう環境がそこにあるからだ。

自分から穴に落ちて行くほど、皆バカではないのだ。

トンチンカンに全てを聞くという行為は、非常にバカそのものに見えるが、自分の身代わりに他人を墓穴に落とすという意味ではバカではないという事である。

バカなんだけど、バカではないんだ…いや、バカではないんだけどバカなんだ…ん⁉

…ん~⁉どっちだろ?

まぁ、どっちでもええ。

 

この手のバカなのかバカではないのか分からないような行動を取る社員たちの上には、特有の行動を取る上司が存在する。

そんな上司の取る典型的な行動はこれだ。

『全ての事柄において、部下が勝手にやったという体裁を作る』

  • 指揮を取らない
  • 指示をしない
  • 決めない
  • 逃げる
  • 全てを曖昧に進めたがる

方程式を持っていないとでも言おうか…

全てにおいて『部下に答えを出させてから』『部下にやらせて結果が出てから』という手段しか取れない。

上司として経験を活かし、事前に対応や対処をする事が出来ない人なのである。

やる事なす事、全て『事後行為』しか出来ないという有り様。

『曖昧にして逃げる』という手段しか持ち合わせていないため、結果が出るまで業務に関わるまいという姿勢を貫こうとする。

 

そして、自分が曖昧を武器に逃げおおせ、『部下が自分の知らない所で勝手にやって勝手に結果を出してしまった』という事実を作り上げると彼らは蠢き出す。

部下がやった事の結果に対してダメ出しする

  • 失敗してもダメ出し
  • 成功しても何かしらにダメ出し
  • 結局、結果を出すとダメ出しされる

ダメ出しという事後行為をするのは、『自分は分かってた』とか『自分は知ってた』とか言いたいだけ。

『ダメ出し』って基本的に自分が言い訳してるだけ。

他人を否定する事で、自己肯定感に浸ってるだけとしか思えないんだよね。

 

結局、何をしてもダメ出ししかしないような上司の下で働く部下たちは、結果を出す事を放棄したがるようになっていく。

『決めてはいけない』

『何かしてしまうと何か言われる』

そして、彼らは仕事に対してこう思うようになる。

『いちいち因縁を付けられてまでやるよう事じゃない』

自分を正当化しようとか、自分の自己満足のために部下を利用して、勤務時間を無駄に潰そうとしているだけ。

 

ダメ出しする上司の下では、部下は業務放棄に走り出す。

業務は放棄するが、手柄は欲しい。

何だか、誰かさんに似てますね?

そう、肝心な事から逃げてダメ出しだけしようとする上司です。

出来損ないの上司とソックリの部下が出来上がるのです。

部下は疑問符を付けて喋るようになる

上司にダメ出しされ続けてきた社員というのは、独特の喋り方をするようになる。

全てに『疑問符』を付けるのだ。

『疑問符(?)』を付けて相手に対して問いかけをするという事は、相手は答えを言うという状況に立たされる。

もっと簡単に言うと、自分が疑問符を付ければ、相手に答えを言わせる事が出来るという事である。

自分で出すべき答えや判断を、相手に言わせる喋り方をするようになるのだ。

 

「こうですか?」

「どうすればいいですか?」

「これですか?あれですか?」

こんな喋り方しか出来なくなる。

 

もし、自分が疑問符を付けたはずの会話に、相手が疑問符を付けて返したらどうなると思う?

「知りません!」

「私は関係ありませんから!」

「それは君がやる事だろ!」

こういう感じで感嘆符が付いたような、吐き捨てて突き放し自分は逃げるという感じの反応をしてくるのだ。

自分の上司と同じ『逃げる人』となり『何事においても逃げおうせる人』となる。

スリッパ決められない事件

『スリッパ決められない事件』

この情けないネーミングの事件は、最近私の身に起こった事件である。

 

この職場の管理職はみみっちい事に非常に熱い。

女が腐ったよう性格の彼はどうでもいい事が気になって仕方無くなるようで、今回は『スリッパ』が気になって熱くなってしまったようだ。

スゲー、どうでもええ…。

 

新しいスリッパを購入するに至るまでも、なかなか色々彼は時間をかけて語っていたのだが、たかがスリッパ買うぐらいでそんなに時間をかけて語る彼のスリッパ熱は私には理解し難い。

備品購入を担当している女性社員は、彼のヘンテコリンな性格をよく知っている。

よく知っているというより、彼の被害に遭い続ける被災者である。

 

彼のこれまでの行為に被災し続けている女性社員は『被災するまい』とし、購入するスリッパを彼に決めさせようと、サラリーマンが得意とする『報連相』の相談という手段に見せかけ、購入するスリッパをどれにするか管理職にご相談し始めた。

「どれがいいでしょうか?」

「これとかいいのではないでしょうか?」

「どれ」という幅広さを持たせると、決められない優柔不断男に時間を食わされるのが目に見えているため、「これ」とやんわりと誘導している。

 

それに対してどうでもいい事に熱を入れがちな管理職はこう言い出す。

「もう少し、いいの無いのかなぁ~」

会社指定の事務用品のネット通販の一覧から選ぶしか術が無いにも関わらず、どうでもいい事に熱を入れてしまう男というのは、夢見心地な桃源郷でここには無い物を欲しがり求め始める傾向が強い。

「来客は男性が多いから、大きめサイズのものがいいんだよね~」

「色合いでもっといいのないの~」

ネット検索の一覧の中から選べと言っているにも関わらず、相変わらずボケた対応をしている。

「色合いはこういうので、サイズ的にはこっちがいいな~」

「もっと探してみて」

そういうと、決められないという致命傷を背負った管理職の男は、曖昧という手口でその場から逃げてしまい、女性社員にありもしない物を要求するというお題を残し姿を消した。

 

それから暫くすると女性社員は近くを通りかかった私にスリッパネタを振って来た。

「(管理職)さんは、ブルーがいいって言ってるんです~」

「こういう色合いがいいそうなんですけど、もっと幅の広いタイプがいいようなんです~」

粘っこい喋り方で、時間のかかるタイプなのだ、この女も。

「もうそれ注文したらいいじゃないですか、それしかないんでしょ」

私がそういうと、

「私時間が無いんで、探しておいてください」

そう自分勝手に話を進め、私にどうでもいいスリッパ選びを押し付けてきた。

とにかく押し付けようと必死になって何かをメモに書き、渡してきたのは彼女のパソコンのパスワードとID。

発注は発注業務をする彼女のパソコンでしか出来ないからだ。

パスワードとIDが書かれたメモを私に握らせると、すぐさま背を向け「私はもう関係ありませんから」と言わんばかりの態度をかまし始めた。

 

その後の決められない社員の対応は酷いものだ。

私「これ注文しておきますね」

A「あなたがそれでいいなら、いいと思いますよっ!」

私「何個頼めばいいんですか?」

A「あなたが必要なだけ頼んでください!」

こんな調子で「とにかく私は関係ない!」「それはあなたがやる事で私がやることじゃない!」と言わんばかりの対応だ。

 

何個注文するのかも分かんねぇ…これじゃ、勝手に注文しようにも出来ねぇ。

少し離れた場所で関与すまいとして、知らん顔で他の事をしていた張本人である管理職を呼んでこう言った。

私「スリッパ何個必要なんですか?」

管「そうだなぁ~、20個くらいにしようと思ってるんだけど、来客が多い時もあるから30個くらいあってもいいかなぁ~…う~ん」

腕組みをしてグダり始めたので畳み込む。

私「じゃあ、20個ね」

管「あぁ、うん…」

私「これ、注文しますからね」

管「あぁ…もう少し違うのないの?」

私「ない」

管「そう…」

私の独断で一方的に勝手に購入、スリッパ業務は終了させた。

このスリッパ購入に管理職と女性社員は何週間もかけ、結局購入に至ってはいない。

だって、彼らは決められない人たちだから。

5分で済むような事が、いつまで経っても済まないのだ。

 

そして、その注文したスリッパが届くとこれが始まった。

『ダメ出し』だ。

管理職のダメ出しに女性社員が加わり、二人ともとても得意気だ。

『バカバカしい…』という顔をして無視する私の反応に寂しさを覚えたのか、さほどダメ出しで盛り上がってもいなかったが。

何も決められねぇ奴が得意とするのがダメ出しだ。

決めてしまうと不利になる

決められない上司の決めない理由って知ってる?

  1. 決めてしまうと時間を持て余してしまうから
  2. 決めてしまうと自分のせいになるから
  3. 決めてしまうと失敗してしまうから

決めてしまうと会社で時間を持て余してしまうような人間は、何事においても決めようとはしない。

他にやる事が無いのだ。

会社の中で自分のやるべき事を見つけられないわけだ。

 

「自分のせい」ではなく「あいつのせい」になるように立ち回っているわけ。

失敗恐怖症を患ってしまっているハリボテエリートは決められない。

肩書き負けした肩書き実力が備わっていないような奴は、決める事が怖くてできない。

決められない奴に対応する方法

「決められない人」は、誰かにやってもらおうという依存心が芽生えている。

そのため、頼もしい人に彼らは異常に弱い面がある。

彼らには、強気な態度の方が有利なのだ。

決められない人は必ず、疑問符をつけて物を言うクセがある。

しかし、常套手段の疑問符を付けて問いかけても、問いかけた相手が決められない人の場合、曖昧という更なる手段で逃げられるだけ。

『決められない人』は「決める」が、いつまで経っても出来ないのだ。

要するに、決めてあげなくてはいけないという事。

 

しかしながら、彼らは事後行為として『ダメ出し』という仕打ちをしてくる。

その仕打ちを未然に防御しておくために、決めてあげた事に「うん」と言わせる事が必要となってくる。

もし、ダメ出しをされても「お前、『うん』って言うたやんけ~」と対処できるのだ。

 

決められない人のせいで決められない人になってしまった人というのは対処の仕方を間違えている。

決めさせようと待ってしまう。

だから、逃げられてしまい、自分が決めてダメ出しされる羽目になるのである。

 

正しい対処法はこうである。

  • 強引に決める
  • 強制的に了承させる
  • 「了承したよなお前」と脅迫する

大事なのは『強気に脅すように』である。

勝手に自分で決めた事を押し付けていくのである。

「お前の代わりに決めてやったんだぞ!」の押し売りを仕掛けて行こう。

 

効果的な言い回しは語尾に「~ね!」と強気につける事である。

「こうしておきますからね!」

「これでいいですね!」

「やっておきましたからね!」

最後の「ね」を強調し、強く押し付けるように言う事で、受け入れざるをえない状況に立たせるのである。

「ね」の代わりに「な」でもいいでしょう。

「やっておいたからな!」

「これでいいよな!」

 

この「ね!」と「な!」は、相手に「うん」「はい」としか言わせない魔法の言葉である。

受諾を強要しやすいのだ。

もし受諾されない場合、どうすればいいか。

「じゃあ、どうするのかちゃんと言えよ」と詰め寄りましょう。

詰めより追い詰め、いたぶりましょう。

 

このような方法で受諾・承認させれば、後は『ダメ出し』されても大丈夫です。

「お前がこれでええ言うたんやろー‼」

自分勝手に決める、そしてそいつのせいにする。

優柔不断で逃げグセのある決められない人って、意外と転がしやすいんですよ。

サラリーマンは何も決められないんだ…

「サラリーマンは何にも決められないんだ…」

「誰かのせいになるようにしないと、何も出来ないんだ…」

「全部人に決めてもらわなきゃ、動けないんだよ…」

役員はこう言って、「決めてあげるのが君の仕事」と言い、管理職を任された事がある。

そう、管理職の仕事って『決める』事。

決めれないような奴が管理職なんかしてんじゃねぇぞ!

部下にダメ出ししてるって事は、お前が何も決めてないって証拠だぞ。

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