ミュンヒハウゼン症候群の男

ミュンヒハウゼン症候群を患う男

ミュンヒハウゼン症候群を患っている男が職場にいる。

彼自身は自分がミュンヒハウゼン症候群である事に気付いてはいない。

なぜなら、精神科にかからず、主に内科を中心に受診しているからである。

「治すところは、そこじゃない」

そう教えてあげたいところだが、教えるともっとクラッシュしてしまいそうで怖くて言えない。

 

ミュンヒハウゼン症候群の人というのは、すごい特技を持っている。

こいつ、ホンマに病気になりよるのだ。

人が風邪を引いていると分かると、しばらくするとミュンヒは本気の咳をし始める。

メンヘラなため、免疫力が低下しているためだと思う。

自ら率先して「オエオエ」言ったかと思うと、自分の食道に炎症を起こすという、見事なまでの技を繰り出した事もある。

 

でも大抵は、昨日まで何ともなかったクセに突然休むをやたらと繰り返すだけ。

いまいち病気になれなかった時は、とりあえず休んで病院行く事で信憑性を持たせるらしい。

ホンマに病気になる確率としては…『打率3割強』くらいかな?と思われる。

ミュンヒハウゼン症候群の男の失敗

ミュンヒハウゼン症候群の人というのは、「構われたい…」願望が暴発してのミュンヒハウゼン行為に及ぶ人である。

他人が病気にかかると、それに対抗して自分も病気になろうとし始める。

「自分の方がそいつより構われなきゃ嫌!」が始まるのだ。

そしてこともあろうに、病気になっている対抗意識を向けた相手にまで、自分を心配してもらおうと寄って行く始末。

こいつ、絶対アホである。

 

正月明け、『インフルエンザ』にかかった社員が発生した。

インフルで社員が欠席した初日、会社は『インフルエンザ』ネタが持ち切りだった。

2日目、やはり『インフルエンザ』の話題は尽きないようで…。

3日目、ミュンヒハウゼン症候群の男は「自分はインフルエンザにかかった」と思い込んでしまったようで欠席。

 

ミュンヒハウゼン症候群の男は、インフルエンザにかかった事を臭わせるような事を電話で告げ会社を休んだ。

2日目、やはり彼はインフルエンザにかかったような事を臭わせるような事を会社に電話をかけて告げたようである。

非常に不信な連絡である。

会社の人達は彼の事を「インフルエンザではないか…」と言い始めた。

でも、私はそうは思わなかった。

インフルエンザになったなら、「インフルエンザ」というはずである。

もよもよした事を言ったという事は、違う可能性が高いだろうよ。

 

インフルエンザ風味を醸し出し2日休んだミュンヒハウゼン症候群の男は、3日目出勤して来た。

ワロタ☆

さすがにホンマに病気になりよるミュンヒでも、ウイルスまでは発生させる事が出来なかったようである。

ミュンヒはメンヘラで免疫力が無いため、風邪程度なら自発させる事が可能である。

そして、炎症系も自ら発生させる強者である。

しかし、『強力なウィルス系』は無理。

ウィルスが目に見える物であったなら奴は率先して食べるだろう。

しかし、見えない以上手に入れる事は不可能なようで。

構われたいのにノータッチ

構われたい一心で病気になるミュンヒなのに…会社の人達は皆一様にノータッチ。

ミュンヒ男は仕事に穴をあけた。

しかし、ミュンヒが穴を開けても、穴が開いたなりに他の社員がどうにかしてしまうという現実に、ミュンヒはやるせなさが倍増しているもよう。

「構ってもらえない自分」に付け加え、「別に必要ともされていない自分」に打ち震える。

 

ジッと机を見つめ、うつむき加減に大人しい。

…かと思ったら、これ見よがしに咳をする。

まだ…構ってもらおうとしている…。

うぜぇ…男のクセにコイツうぜぇ。

 

『うぜぇ…』と感じたのは私だけじゃなかったようで…。

一人の社員がミュンヒのこれ見よがしな咳に反応したかのようにキツイ口調で攻撃した。

「前に頼んでおいた書類、何時に出来上がりますかっ!」

「今日中に仕上げなきゃいけない書類は何時に出来ますかっ!」

構われる事ばかり考えていたらしく、自分が停滞させてしまっている仕事が全く頭の片隅にもなかったというような感じで、「えっ…?」といい狼狽え始めたミュンヒ。

 

その態度を見て仕事のしわ寄せ食らっているオイラがキレる。

「コレはどうなっているんですか?」

「それと、これも…」

「あなたが持っていてるその書類ですよ」

「早くしてください、今日中に仕上げないといけないんです」

優しい口調で畳み込む。

メンヘラのガラスのハートをカチ割ってやった。

こいつまた病気になるから

コイツはまた休む事を企てている。

 

自分がズル休みをして人を怒らせると、その自分が怒らせた人に構われようとして病気になろうとする。

『自分が休んだのは病気です』という言い訳に信憑性を持たせようとして、またズル休みをする。

そして、また人を怒らせる。

そして自分が怒らせた人に構われようと、また病気になろうとする。

そして、さらに人を怒らせる。

人を怒らせると、周りの人の同情を惹こうとして、また病気になろうとする。

そして、またズル休みをする。

周りの人達に呆れられている自分に気付き始めると、その状況を同情してもらおうとまた病気になろうとする。

そして『自分はインフルエンザにかかった』という自己暗示にかかる。

そして、ウィルスが協力してくれず失敗する。

ミュンヒの企て失敗という状況にまた耐えられなくなり同情を欲しがっている。

 

ミュンヒ…なぜ1週間ズル休みしなかったんだ?

どうして「インフルエンザになりました」と言い張らないんだ?

言い張れば、インフルエンザになった人になれたのに…。

嘘つきのクセに嘘がつき通せないのはなぜだ?

 

多分、ミュンヒハウゼン症候群の人って…

構ってくれる人がいる所に行きたくてしょうがないんだよ。

1人で家に居ても誰も構ってはくれないからね。

だからノコノコ会社に来るんだ。

こいつ、絶対バカだ。

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