退職後の喪失感

退職後喪失感に襲われる人

退職後、喪失感に襲われる人は多いと思う。

長く務めた会社を辞めた人はなおさらの事だろう。

しかし、大抵の人は状況が変わった事に慣れてくると、喪失感は徐々に無くなって行き、感情も平穏に戻ってくる。

それが、普通。

退職後喪失感に飲みこまれてしまう者がいる

退職後、喪失感に襲われ、そのまま喪失感に飲みこまれてしまう人がいる。

男性に多いように思う。

 

退職した後、人一倍喪失感を感じるような人は仕事に情熱を注いでいたのだろう…。

そう、思っていた。

でも現実は逆。

仕事をロクにしない給料泥棒のような人ほど、喪失感に飲みこまれているようである。

会社が生きがい

「仕事を生きがいにしちゃいけないよ」

こんな事を親から教えられた事がある。

会社を辞めた後、おかしくなる人が複数名いたらしい。

 

ただ、私の見解では、彼らは『仕事』を生きがいにしていたのではなく、『会社』を自分の生きがいにしてしまっていたのではないかと思う。

自分の周りにいるサラリーマンを見ていると感じるのだが、自己が確立できていない者は自分のアイデンティティとなる物がないと不安定になるのだ。

帰属意識というものだ。

 

自分勝手にカテゴリーを作り出し、お角違いな自分を所属させる。

誰かを同一視して自分を高みに置いた途端、物の言い方が変わる。

誰かに吸い付いていく寄生虫のようでもあり、何かにへばりついて離れないパラサイトな生き物なのである。

 

組織の中に人がたくさんいる。

人に食いつき、組織にへばりつきたがる人には、会社という場所は培地であり、自分勝手にコロニーを作って自己が無い自分がとても満足できる場所なのだ。

 

そんな環境全てを失うのが退職。

自分勝手に作り出した仮想空間。

クソ偉そうな自分を失い、大口を叩ける相手を失い、行く場所をも失う。

全部、無くなる。

 

元々、自己の確立が出来ていない人というのは、自分そのものが無い。

組織の中で他人を利用する事で、自分の存在や価値を確かめているような行動が目に付く。

そんな人が組織も他人も失うと、自分そのものが失われるのである。

なんか知らんが、死ぬ

会社を生きがいにする者は、退職した後すぐ死ぬ。

昼間から酒を飲み、酒の飲み過ぎが祟ったのか、ある日『死』

スクーターであちこちフラフラして、フラフラし過ぎて水路に落ちてそのまま『死』

徒歩でフラフラしてた奴は、轢かれて『死』

 

アイデンティティの崩壊で、やさぐれたり放心状態になったりして、最終的になんか知らんが予定より早く死ぬ。

 

日本企業のサラリーマンは、仮想空間を作る名人たちばかりだ。

毎日を劇的にするクセがある。

仮想空間を自ら作り出し、その仮想空間で演劇を繰り広げるその様は、会社が自分のアイデンティティである事が見て取れる。

会社そのものが自分なのだ。

 

一か所にお仲間さんたちで集まるダンゴムシ体質のため、集団意識が働いている時の彼らは無敵だ。

しかし、サシで話しをし始めると、途端に口ごもる。

本当は、自分の意見など無いのだ。

筋の通らぬ因縁も、群れを成せば勢いで押し通せるだけ。

因縁とは決して意見ではない。

 

こいつら、退職したら狂うと思う。

 

会社を台座にしたサラリーマンという置物ではない。

会社という置物を上に乗せた台座がサラリーマン。

会社を上に乗せている台座の自分も含めて会社ですよって顔をする人。

会社を除けたら、自分が何なのか分かんなくなる。

 

こういう人達は退職したら、大体5年以内に死ぬ。

その辺が喪失感に襲われた自分を喪失してしまった人の死の相場。